愛する我が息子もまもなく一歳になります。そこで、今回はアメリカ・ボストンでの出産前後の様子を紹介します!それにしても早いなぁ〜!
妊娠初期についてはこちらを参照下さい。
36週以降は検診は毎週になります。38週まで働きましたが、さすがにオフィスで産気付くのは避けたかったので、36週からリモートワークに切り替えました。
連絡のタイミング
36週に入るとOBGYN(産婦人科)から病院に連絡するタイミングの指導がありました。ポイントは以下の4点。
- 陣痛5分間隔が2時間続く(初産の場合)
- 破水した
- 出血が多い場合
- 胎動が少ない
経産婦の場合は陣痛の間隔は10分となります。初産婦にしろ経産婦にしろ、これは日本より厳しいものとなっています。
出産はBeth Israel Deaconess Medical Center (BIDMC)ですが、連絡は普段検診をしているOBGYNになります。営業時間外の場合はBIDMCに転送されます。
バースプラン
バースプランについて事前に確認しましたが、あまり多くは対応はしていないようです。音楽や室温などいろいろ考えていましたが、最終的に私が希望したのは、無痛分娩とskin-to-skin(カンガルーケア)のみとなりました。
39週から退院までの様子
39週0日の検診
心音の確認と子宮口の開きをチェック。1cmとのこと。生まれる気配なし。
出産前日 39週3日
7:30am陣痛らしきものを感じる
9:30am おしるしが来る
午前中は10分間隔でしたが、午後には20~30分間隔に。その晩は陣痛の間隔が10分を切ることなく、そのまま就寝。
因みにこの日、近くのスーパーマーケットに買い物に行っているので、陣痛はそこまで重くなかったのかもしれません。
出産当日 39週4日
2:50am ベッドで横になりながら陣痛の痛みに耐えていると突然お腹から小さい破裂音が。と、同時に尿漏れらしきものを感じトイレへダッシュ。尿意ない上に自分でコントロール出来ないことから破水と判断し夫を起こし病院に連絡。
3:15am 無痛の注射を打つとclear foodのみの摂取可となるため、前日残したご飯を少し口にする。少しすると吐き気が起こり、全嘔吐。
3:30am Uberにて主人と病院へ。念のため、座席に防水シートを敷きました。
3:40am 病院到着。
3:50am チェックインを済ませ、トリアージルームにて子宮口の開きと破水がどうかの検査。子宮口は3-4cm、破水で確定とのこと。無痛分娩を希望していることを伝える。
4:15am 同じフロアの分娩室へ主人と移動。トイレに行ったり、ナースの自己紹介ありがありました。
4:45am 無痛をいつから始めたいか聞かれました。私の場合、いつでも良いとのこと。
5:15am 麻酔科医による無痛の注射開始。普段注射には強いのですが、この注射がとてつもなく痛かったです。10分ほどで終了。すぐに効果が現れ下半身の感覚がなくなり、陣痛の痛みを感じなくなりました。同時に上半身がとてつもなく痒くなりました。ナースからオリーブオイル効くかもと渡されました。(ボディローションを持参した方が良さそうです。)そこからしばらくは体力温存のため仮眠を取りました。
8:30am ベッドから動けないため、ナースによる採尿。
9:15am 産婦人科医により子宮口確認。8cmとのこと。
その後赤ちゃんを下に降ろすため、ナースにより下半身のポジション変更が何回か行われる。
12:30pm 2回目の採尿。
1:15pm 産婦人科医による子宮口の全開を確認。
1:22pm 分娩開始!基本ナース1人が左足、主人が右足を持っていきみを開始しました。ナースがとにかく励ましてくれました!これがとても嬉しかったです。
3:30pm 熱が少し出たため、タイレノールと抗生物質を摂取。
4:24pm 赤ちゃん誕生。
会陰裂傷(第二度)の縫い合わせや赤ちゃんのチェック、K2シロップ投与など。主人が臍の緒を切りました。胎盤を見せてもらったり、産婦人科医が日本人だった為か臍の緒も頂きました。(アメリカは基本臍の緒破棄します。)
産直後、ナースからモクテルを貰いました。甘くて美味しい。カンガルーケアをしばらく体験しました。その後、医師とナースと5人でグループフォトを撮りました。この写真は宝物です!
車椅子で別フロアにある産後用の部屋に移動しました。完全個室のみで部屋にはトイレとシャワーあります。私はベッド、主人はソファベッドで寝ました。
夕飯はずっと我慢していたお刺身が食べたかったので、Uber Eatsしました。夫がピックアップしてくれました。
夜中にB型肝炎のワクチンを接種。赤ちゃんは基本同室だが、疲れ切っていたので0-6amまでナースに預かって貰いました。翌日もこのサービスを利用しました。
出産翌日
朝から聴覚スクリーニング、小児科医による診察、産婦人科医による診察、ナースによるバイタルチェック、沐浴指導、授乳指導、出生届やSSNの書類の準備で毎時間誰かしら部屋に来る為、昼間まとめて寝るのは難しかったです。と言うのも、経腟分娩の場合、48時間で退院となる為、翌日昼には病院を出るので、出産翌日はやることがいっぱいでした。
また、この日に事前に連絡していた小児科に連絡し、退院後の検診の予約を入れました。小児科は退院後何度も行くので、家から近い方がいいと思います。
出産翌々日
小児科医、産婦人科医、ナースによる診察やチェック、カーシートの使い方を教えて頂き、お昼には病院を後にしました。この時、液体ミルクや授乳グッズのお土産を頂きました。アメリカらしくかなりのどんぶり勘定で多めに用意してくれました!
滞在時間はチェックインから2日半でした!
入院中の食事
食事はあまり期待していなかったのですが、意外と美味しかったです!メニューから好きな時に部屋の電話でオーダーでき、部屋まで運んでくれました。
私はチキンポットパイとブロッコリーを追加しました。夫はブリトー。
こちら別日の食事。私はチキンパルメザンといんげん、夫はミートローフとマッシュポテトです。
Red Sox Babies Program
BIDMCはボストン・レッドソックスのオフィシャル・ホスピタルとなっています。BIDMCで産まれた赤ちゃんは記念のグッズや、5歳になるとフェンウェイパークのツアーに案内されるようです。グッズの一つとして新生児向けのニット帽を頂きましたが、受け取ったのが5ヵ月後くらいで、既にサイズアウトしていました笑。
日本との違い
•普段の検診は街のOBGYNで受けるが、出産は提携している病院で行われる。
•病院に事前予約は必要だが、分娩の予約は必要なし。経膣の場合自然に陣痛が来るのを待つので、計画分娩はなし。事前予約はOBGYNがしてくれました。
•初産婦の場合、陣痛が5分間隔を切らないと病院に行っても返されることもある。
•産科麻酔医が複数人常駐しているので、無痛分娩かは当日決められる。
•ナースがとにかく励ましてくれる。途中何人か違う方がヘルプで入ってくれたのですが、とにかく熱烈にポジティブな言葉をくれます。
•付き添い人も同室にて滞在可能。食事も用意される。
•出産後の滞在時間がとにかく短い。(午後に出産したので翌々日のお昼退院)
•自分が加入している保険が適用される病院を選ばないと高額請求になる。無痛分娩は保険適用が基本。
•病院がほとんどの物を用意してくれているので、基本手ぶらでも大丈夫。帰る時の赤ちゃん用のカーシートは必須。
以上、ボストンでの出産記録でした!