アメリカで食べるメキシコ料理、テックスメックス徹底解説

ダラス生活
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メキシコ料理はアメリカで大人気で、特にテキサスはメキシコと国境を接していることもあり、以前住んでいたボストンよりメキシコ料理店を多く見かけます。

今まで何度となく食べてきたメキシカンですが、なんか全体的に全てが似てる気がするけど、何が違うんだ?と、疑問に思ったので今回はメキシコ料理とアメリカで食べられるメキシカン、テックスメックスについて解説していきます!

 

メキシコ料理の種類

まずは所謂メキシコ料理について、主食系、煮込み系、スープ、サルサと分けて見ていきましょう!

 

主食系(トルティーヤを使った料理)

ここは日本人にも馴染みがあるメニューです。

タコス(Tacos)
トルティーヤ(コーンまたは小麦)に肉・魚・野菜・サルサを包む。屋台料理の代表。


ブリトー(Burrito)
大きな小麦トルティーヤに具材を包み、主に北部で発達。

ケサディーヤ(Quesadilla)
チーズと具材をトルティーヤで挟み、焼いたもの。

エンチラーダ(Enchiladas)
トルティーヤを巻いてソースをかけて焼く。赤・緑・モレなどソースが多彩

トスターダ(Tostada)
揚げたパリパリのトルティーヤに具材をのせるオープンサンド。

 

タコスとブリトーの違いですが、タコスは小さいトルティーヤにお肉+玉ねぎ、パクチーなどシンプル、ブリトーは大きいトルティーヤに肉・米・豆・チーズ・野菜など複数の食材を組み合わせて頂きます。

 

煮込み・グリル系

  • モレ(Mole)チョコレートや唐辛子、スパイスを混ぜた複雑なソース。プエブラ州やオアハカ州が有名。
  • ポソレ(Pozole)大粒のトウモロコシと肉を煮込んだスープ。お祭りでも登場。
  • カルネ・アサーダ(Carne Asada)牛肉のグリル。北部のバーベキュー文化から発展。
  • コチニータ・ピビル(Cochinita Pibil)豚肉をアチョーテ(赤い香辛料)でマリネしてバナナの葉で包み蒸し焼き。

 

スープ・軽食系

  • ソパ・デ・トルティーヤ(Sopa de Tortilla)トルティーヤの揚げチップ入りトマトスープ。
  • メヌード(Menudo)牛の胃袋(ハチノス)を煮込んだスパイシーなスープ。
  • タマレス(Tamales)トウモロコシ粉の生地に具を包み、トウモロコシの皮やバナナの葉で蒸したもの。

 

サルサ・付け合わせ

  • サルサ・ロハ(Salsa Roja)赤唐辛子とトマトベースの辛いソース。
  • サルサ・ヴェルデ(Salsa Verde)トマティーヨ(緑のホオズキ)と青唐辛子の酸味あるソース。
  • ワカモレ(Guacamole)アボカドを潰し、玉ねぎ・トマト・ライムを混ぜたディップ。

 

 

テックスメックス(Tex-Mex)とは?

アメリカで食べるメキシコ料理はいわゆる、テックスメックス(Tex-Mex)と呼ばれるもの。TexasとMexicoが合わさった造語で、メキシコ料理をアメリカ式にアレンジしてボリュームも豪快さも増した料理と言えます。

 

特徴

  • チーズたっぷり:メキシコ料理よりも溶けたチーズを多用する。ナチョスやケサディーヤなどに顕著。
  • 小麦トルティーヤの多用:メキシコでは主にコーントルティーヤを使うが、テックスメックスでは小麦トルティーヤが主流。
  • ひき肉・ステーキ文化:アメリカらしく牛肉をたっぷり使用。チリ・コン・カルネ(牛ひき肉と豆の煮込み)が代表例。
  • 豆・米をセット:リフライドビーンズ(潰して炒めた豆)やメキシカンライスをサイドに出すのは典型的。
  • スパイスの工夫:クミンやチリパウダーを多用し、メキシコ料理より香辛料が強い傾向。

 

代表的なメニュー

  • チリ・コン・カルネ (Chili con carne):牛ひき肉と豆のスパイシー煮込み
  • ナチョス (Nachos):トルティーヤチップスにチーズやハラペーニョをのせて焼く
  • ブリトー (Burrito):大きな小麦トルティーヤで米・豆・肉を包む(特にアメリカで発展)
  • ファヒータ (Fajitas):鉄板で焼いた肉と野菜をトルティーヤで包むスタイル
  • チミチャンガ (Chimichanga):ブリトーを油で揚げた料理

 

 

メキシカンタコスとTex-Mexタコスの違い

具体的にタコスを例にとって、メキシカンタコスとTex-Mexタコスの違いを比べて見ていきましょう!

 

トルティーヤ

メキシカン→主に**トウモロコシ粉(マサ)**から作られる小さめ(直径10〜15cmほど)のコーントルティーヤ。柔らかくてもっちり。
Tex-Mex→小麦粉トルティーヤがよく使われる。ソフトトルティーヤのほか、**ハードシェル(揚げてカリカリにしたトルティーヤ)**も特徴的。

 

具材

メキシカン→炭火焼きの肉(カルネアサーダ、アルパストールなど)、魚、煮込み肉など。新鮮な玉ねぎ、パクチー、ライムが基本。
Tex-Mex→牛ひき肉のチリコンカン風味、チェダーチーズ、レタス、トマト、サワークリームなど。ボリューム重視。

 

特徴

メキシカン→シンプルで素材の味を楽しむスタイル。チーズやレタスはあまり使わない。サルサ(赤・緑など)で味を変える。
Tex-Mex→メキシコ料理をアメリカ人の味覚に合わせた進化形。濃い味、チーズたっぷり、ファストフードにも展開。

 

食べ方

メキシカン→小さなトルティーヤを手で持って1〜2口で食べるのが基本。
Tex-Mex→ボリュームが大きいのでナイフとフォークを使うことも。

メキシカンタコスを本格的なお寿司とすると、Tex-Mexのタコスはカリフォルニアロール的な感じでしょうか。

 

なぜこんなに細かく名前が違うの?

ブリトーとチミチャンガの違いは揚げた揚げていないか。揚げブリトーとは呼ばないらしい。ケサディーヤはGrilled cheese tacosとは呼ばないらしい。

メキシコ料理の主食はトルティーヤになる訳ですが、日常食となるため細分化されています。日本でも日常食が、おにぎり、お寿司、いなり寿司と細分化されているのと同じようです。

本場のメキシコに行けば多様なメニューがあるけど、アメリカだとメニューが限定的になってしまうのは、外国ゆえ仕方がないことなのかもしれません。アメリカにある日本食レストランもメニューはどこも似ていますよね。

 

と言うことで、今回はメキシコ料理とTex-Mexについて解説しました!

 

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