2024年末、米国アラバマ州で第二子を出産しました。
この記事では、出生届や日米のパスポートの申請に必要な書類や注意事項について書いています!
出生届
出生届は日本の自治体に直接提出する方法だけでなく、米国内の大使館・領事館で直接提出も出来ます。また、遠方に住んでいて直接行けない場合は領事館へ郵送も可能です。
当時私が住んでいたところは最寄りのアトランタ領事館まで車で3時間半。日本国外で生まれた場合、出生届は子の誕生から3ヵ月以内に提出しないと国籍が取得出来なくなります。(実際には3ヵ月以内に提出しそびれても国籍を取得する方法はあるにはあるみたいですが、かなり複雑になるようです)
私は3ヵ月未満の赤ちゃんを連れて、片道3時間半は長すぎると思ったので郵送を選択しました。
アトランタの領事館からは事前に未記入の出生届をPDFにて頂いていたので、郵送前に必要事項を記入したものをEメールでチェックしてもらいました。
外務省のウェブサイトからも出生届を取得できます。→https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/koseki/index.html
【提出した書類】
- 出生届 2通 (A3サイズがない場合は左半分をA4もしくはレターサイズで縮小せず)
- 州発行のBirth Certificate(原本1通と写し1通)
- 上記の要約文(用紙はアトランタ領事館の方からEメールで送って頂きました)
- 子の親の日本国籍の証明として私の日本のパスポートの写し
- 滞在資格を確認できる書類としてグリーンカードの写し
私たちは国際結婚なので、その他メモに、出産日、両親の国籍、婚姻届けの届け出の有無、連絡先(米国の氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス)を記載して送りました。
出生届はどこの領事館もオリジナルの用紙を送って頂けるようなので、一度領事館に問い合わせてみるのも良いかもしれまんせん。
領事館の方から出生届を受理した後、戸籍に追加されるまで1~2ヵ月ほど要するとのことでしたが、実際には1ヵ月かかりませんでした。
パスポート取得までの流れ
我が子は日米の二重国籍なので、日米のパスポートを持っています。米国内でパスポートの新規申請する場合、日米でプロセスが異なります。
日本の場合
赤ちゃんの申請であっても基本はオンライン申請となります。
オンライン申請をする為に、まず在留届に子の情報を追加します。次に申請用のスマホアプリをダウンロードします。このアプリは言語と地域の設定を日本及び日本語に変更しないと使えません。
アプリ上で証明写真として正面を向いた写真が必要なのですが、これがまぁー難しい!赤ちゃんに正面向いて!と言っても伝わるはずもなく、15分くらい掛かってようやくオッケーに。。
【申請時の必要書類】
- 発行6ヵ月以内の戸籍謄本の写し、もしくは「戸籍電子証明書提供用識別符号」の提示
- 旅券申請同意書(未成年者の申請で親権者の一人が外国籍の場合)
令和7年3月24日(月)より戸籍謄本については、「戸籍電子証明書提供用識別符号」と呼ばれる行政機関が戸籍電子証明書の内容を確認するためのパスワード(16桁の数字、有効期間3か月)も使用可能になりました。詳しくは以下のサイトをご参照ください。
名前の表記
我が子は日米で苗字が異なり、また、米国名にはミドルネームがあります。米国苗字やミドルネームは()付けで別名併記が可能です。
仮に日本名を山田花子、米国名をハナコ・サラ・スミスとした場合。
氏:YAMADA (SMITH)
名:HANAKO (HANAKO SARAH)
と記載することが可能です。アメリカのパスポートとの整合性がとれるので、この配慮はとても助かります。
受け取り
赤ちゃんの場合でも、パスポートの受け取りは本人が行かなければなりません。
【受け取り時の必要書類】
- 発行6ヵ月以内の戸籍謄本 原本
- 州発行の出生証明書 原本
- 旅券申請同意書 原本
- 旅券手数料(マネーオーダー$43、クレジットカード払い6,000円)
その後、無事娘を連れて領事館にて日本のパスポートを受け取りました!(パスポートの発行方法が変わる前だったので、申請からおよそ1週間、生まれてからトータルで3ヵ月ほどでした)
アメリカのパスポート
16歳未満の子のアメリカで米国のパスポートを申請する時は、基本的に両親が揃って申請する必要があります。我々は近所の郵便局で行いました。申請は居住している州のみの申請となるようです。事前に予約をしていきましたが、早く着いたので結局ウォークインと同じ扱いとなりました。
【必要書類一覧】
- DS-11form このフォームは郵便局で貰い、並んでいるときに書きました。事前に印刷していく必要はなさそうです。
- 州発行の出生証明書 原本1通
- 両親のパスポート
- 証明写真
パスポートが$100、Facility Acceptance Feeが$35でした。期間は4~6週の予定で、その期間に一般郵便で配達されました。
16歳未満のパスポート申請はこちらを参照ください。
→https://travel.state.gov/content/travel/en/passports/need-passport/under-16.html
在米領事館について
出生届提出時やパスポート申請時、私はアラバマ州に住んでおり、アラバマ州はアトランタ領事館の管轄になります。しかし、当時住んでいた場所からの最寄りの領事館はテネシー州ナシュビルでした。
アトランタまで3時間半、ナシュビルまで2時間弱。万が一、領事館に赴くことを考えてナシュビル領事館に出生届を提出できるかナシュビルの領事館に電話で確認しました。結論、戸籍に関する申請は管轄の領事館に提出が必須だけれど、パスポートに関しては管轄外でも可能とのことでした。
なので、出生届はアトランタ領事館、パスポートの申請はナシュビル領事館になりました。
ナシュビルの領事館の方と話した時に言われたのが、ナシュビル領事館では出生届のPDFの配布は行っていないとのことでした。郵送での申請を希望する場合は、事前に紙の出生届を領事館から送ってもらう必要があるそうです。アトランタ領事館はEメールにて送ってもらい自宅で印刷しました。
ここで初めて知ったのですが、書類の扱いは領事館に権限があるようで、それぞれルールが異なるので事前に確認した方が良さそうです。
以上、出生届の提出からの日米のパスポートの申請でした!
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