こんにちは、テキサス州ダラス在住のEmmaです!
アメリカで子育てをしていて悩むことの1つが、家と子供の学校(K-12:小学校~高校)の選び方です。
公立校は日本と同様に住んでいる住所に割り振られた学校に通うことになります。学校は学校情報を提供するサイトによりそれぞれ評価がついていますが、この評価は学校や地域によって、かなり差があります。その評価をどう扱えばいいのか、評価以外にも着目する点はあるのか、10年以上アメリカに住んでいる私でも分からないことだらけ。.

そこで先日Threadsで質問したところ、ありがたいことに多くの方からとっても参考になる意見を頂戴しました!私自身が調べたことも追加し、こちらにまとめましたので、是非最後までご覧ください。
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学校の評判・ランキングを調べるサイト
アメリカは義務教育である、小学校・中学校・高校の各校に評価がついています。その評価・ランキングを調べるのに便利なサイトがGreatSchoolsとNICHEです。
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GreatSchools
アメリカで一番よく不動産サイトに表示される学校評価サイトで、住宅の売買・賃貸の検索サイトのZillowやRedfinの学校スコアはこれを使用しています。公立学校を対象1〜10のスコアで評価しています。(目安→1–4:平均より低い、5–6:平均、7–10:平均より良い)
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評価指標
評価指標は主に以下の3つでスコアを作られています。
- Student Progress(学力の伸び)→ 生徒がどれだけ成績を伸ばしているか
- Test Scores(標準テストの成績)→ 州のテストの結果
- College Readiness(大学進学準備)→ SAT/ACT・卒業率・APなど※高校のみ
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特徴
【メリット】
- 不動産サイトと連携していて見やすい
- 州の公式データを使っている
- 学区比較が簡単
【デメリット】
- テストスコアの影響が大きい
- 学校の雰囲気や教師などは反映されにくい
- socioeconomic(家庭環境)の影響を受けやすい
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Niche
学校だけでなく「住む場所」まで評価するのが、こちらのサイト。A+〜Dで評価がつき、口コミが大量(1億件以上)にあるのが特徴です。
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評価要素
学力、教師の質、学生・保護者レビュー、課外活動、多様性、安全性などの要素をミックスして作られています。つまり、データ+口コミが合わさったものとなっています。
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特徴
【メリット】
- 学校の雰囲気が分かる
- 保護者レビューが多い
- neighborhood情報も豊富
【デメリット】
- 主観レビューが多い
- 評価がブレることがある
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2つのサイトの効率的な使い方
Step1:GreatSchoolsで「学力の目安」を見る
Step2:Nicheで学校の雰囲気を見る(先生のレビュー、いじめ、エクストラカリキュラムなど)
Step3:追加で確認する(state test score, school demographics, PTAの強さ、親の教育レベル)
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家・学校・学区選びのチェックポイント
ここでは具体的にどのポイントに注目したら良いかを見ていきます。
小・中・高の学区を確認
エリアによっては、小学校は8/10だけど、中学や高校は4/10などの場合があります。高校のランクが高い方が、今後全体的にランクが下がりにくい傾向があるそうです。逆に今高校のランクが良くても、小学校のランクが低いと今後下がる可能性がとのことでした。また、高校のランクが高いと、家を売却する際に値崩れしにくいそうです。
しかし、この評価はその時点での評価であって、5年後10年後の評価は分かりません。不動産購入後に数年で評価が下がってしまったパターンもあるようです。
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テストスコア
皆さんの回答では、学校選びの際にテストスコアを重視される方が多かったです。
テストスコアは学校のランクに大きな影響を与えますが、単に高ければ良いと言うものではないようです。スコアが高い=良いカリキュラムとは限らないようで、スコアが高い学校では、保護者が教育に熱心な場合が多く、学校はおざなりだったりすることもあるそうです。
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学校までの距離
実際に通わせてみると大事になるポイントが徒歩通学できる距離にあるかです。アメリカは送り迎え渋滞がすごい&大きな道路を渡る通学は危険、などの点から家選びの際のプラスポイントになります。
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学区の教育予算
学校がある市の教育にかける予算もチェックポイントの一つです。予算が多いまたは増えると今後、Pre-Kが無料になったり、教育プログラムが追加される可能性があります。.
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Preschool の無償化 / Pre-K制度
先ほどの教育予算と繋がるのですが、地域によって、PK-3から学費が無料となることがあります。デイケアに月額の費用を$1,500とした場合、夏休みを除く9ヵ月分の学費が$13,500になるので、これが無料になると大きな差になります。どの段階から無料になるかは管轄する自治体により異なるので、一度確認してみると良さそうです。
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小学校以前のスクールシステム
参考までにアメリカの小学校入学前のスクールシステムは以下のようになります。こちらは私が住むダラス付近のイメージですが、全国的に同じではないかと思います。
| 年齢 | 呼び方 | 概要 |
|---|---|---|
| 0–2歳 | Daycare / Infant care | 保育園。完全有料 |
| 2–3歳 | Preschool | 私立が多い |
| 3–4歳 | Pre-K3 / PK-3 | 学区によっては公立あり |
| 4–5歳 | Pre-K4 / PK-4 | 公立で提供されることが多い |
| 5–6歳 | Kindergarten | 小学校1年生の前(義務教育開始) |
TK(Transitional Kindergarten):これはPre-4のカリフォルニアバージョンです。テキサスではあまり使われない名称です。
Kindergarten(通称キンダー):5-6歳向けのプログラムで小学校の一部に併設され、多くの州で無料。ほぼ義務教育扱いとなっています。
DaycareとPreschoolの違い:Daycareは0歳から入園可能で保育が中心なのに比べ、Preschoolは2歳以降が教育が中心となっています。
近隣・各学校の所得水準
個人的に重要だなと思うのが、近隣住人の所得水準です。学校の雰囲気やPTA活動、教育意識に影響があるとされています。個人的には自分と同じくらいの所得水準が理想で、極端に超富裕層や低所得層が多い場所は生活感が合わなそうだなと思っています。
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所得水準の検索方法
Census(政府統計)
アメリカ国勢調査局が10年ごとに実施する全国的な人口調査です。アメリカに住む全員を対象に、居住者数、世帯構成、年齢、性別などの情報を収集しています。これが一番正確な情報になります。前回の調査は2020年に行われました。
Median household income(世帯中央値), Poverty rate, Education level, Housing ownershipを調べられます。
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Censusのオリジナルのサイトは私には少し使いにくいので、以下のサイトを主に使っています。
Census Reporterは、米国の国勢調査局(U.S. Census Bureau)やアメリカン・コミュニティ・サーベイ(ACS)の複雑なデータを、ジャーナリストや一般ユーザーが使いやすく可視化・分析できる独立した無料のWebサイトです。
以下のデータは上がDallas、下がPlano(トヨタ北米本社などがあり日本人が多いエリア。ダラスのダウンタウンから20マイルほど離れています)の比較です。同じDFW内でも世帯中央値で$40,000以上の差があり、貧困率もダラスの方が高くなっています。


こちらは自治体ごとの情報になるので、”細かい一部のエリアのみを知りたい”、という場合には適していません。また、10年ごとの情報なので、タイミングによっては情報が古いと感じるかもしれません。特に人口の増減が激しいエリアの場合は10年で激変することもあるので注意が必要です。
Niche
先ほども紹介したNicheでも検索することが可能です。ダラスの有数な超高級住宅街のHighland Parkを例に見てみると、世帯中央値が$250,000を超えています。

Free or Reduced Lunch
ここで注目したい数字がFree or Reduced Lunchです。各学校の低所得家庭の子どもがどれくらいいるかを示すものです。低所得家庭の子どもは学校給食を無料(Free Lunch)または割引(Reduced Lunch)で食べられます。
収入基準(目安)は毎年少し変わりますが、4人家族の場合(目安)は次の通りになります。世帯収入が無料の場合約$40,000以下、割引が約57,000以下です。
【割合の見方(家探し目線)】
| 割合 | 学校の傾向 |
|---|---|
| 0–10% | 富裕層エリア |
| 10–30% | 中流〜上位中流 |
| 30–50% | 中流混在 |
| 50%+ | 低所得多め |
私が検索をした高級住宅街ではこの数字が0%でしたが、近隣のエリア(車で20分ほど)では97%とかなりの差がありました。この数字はテストスコアや大学進学率と相関があるので重要とされています。
Great Schoolsでも類似した数字としてLow Incomeの割合を知ることが出来ます。
人種の割合
個人的に重視したいのが各学校の人種の割合です。これはNicheもGreat Schools両方で確認することができます。
私と夫は人種が違うので、双方の人種が程よい割合で混ざっている方が子供たちには快適ではないかと思っています。

こちらの例は白人の割合が多く、アジアが4%となっています。我が子は半分アジア人なので、4%しかないと我が家には合わなそうと思ったりします。。。傾向として、こう言うエリアは高所得者が多いエリアなので、そもそも我が家には縁がなかったりしますが…。
口コミ
目ぼしい学区・学校が見つかったら、実際に子供が通っているまたは過去通っていた保護者の方から直接情報を聞くこともおススメだそうです。Facebookで〇〇 county parentsと検索したり、Nextdoor(近所の人々が安全に情報を共有・交換できる、米国発の地域密着型SNSアプリ)から情報が得られるようです。
犯罪率
子育てでは安全性は必須項目です。地元の警察のCrime Mapもで確認ですますが、それ以外にも、これから紹介する方法で犯罪率を検索することができます。
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Crime Mapping
一番使われるのがCrimeMappingです。リアルタイムに近い犯罪データが見られます。警察データベースと連携しており、住所検索可能、犯罪の種類が分かります。
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NeighborhoodScout
有料のサービスですが、犯罪率のランキングや全米平均との比較を調べることが出来ます。
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性犯罪者の検索
アメリカでは性犯罪者の情報がオンラインで検索できるようなっています。名前だけでなく住所や顔写真も公開されています。

また、テキサス州は独自に登録システムを持っているので、こちらも活用できます。
検索して知ったのですが、一般的に安全性が高いとされるエリアでも犯罪者は住んでいます。完全に0にするのは不可能でも、家や学校の周りの犯罪者の密度が低いことが大事になるようです。
チャータースクール&マグネットスクール
今まで公立校 (traditional) の選び方に比重を置いて解説してきましたが、アメリカの公立校にはその他にもチャータースクールとマグネットスクールと呼ばれるものがあります。どちらも授業料は無料ですが、運営方法や目的が大きく異なります。
チャータースクール
チャータースクールは、政府から予算を受け取りつつも、民間団体や保護者グループなどが独立して運営する公立校です。
運営の自由度:州や学区の一般的なルールに縛られず、独自のカリキュラムや指導法を採用できます。「チャーター(契約)」に基づいて運営され、成果が出ない場合は閉校になることもあります。
入学方法:基本的に希望者は誰でも応募できますが、定員を超えた場合は抽選で決まるのが一般的です。学区の枠を越えて応募できる場合があります。
特徴:特定の教育哲学(STEM教育、モンテッソーリ、クラシカル教育、芸術教育)を持つことが多い。独自教育で学区に縛られず、小規模校が多いメリットがある一方、学校の質の差が大きく、スポーツが弱いかったり、バスがない場合もあります。
マグネットスクール
マグネットスクールは、学区(School District)が運営する公立校で、特定の分野に特化した高度な教育を提供することで、多様な地域から生徒を「磁石(マグネット)」のように引きつけることを目的としています。
専門性:科学・技術(STEM)、芸術、外国語没入(イマージョン)など、特定のテーマに非常に強いのが特徴です。
入学方法:成績やオーディションなどの選抜制をとる学校と、抽選制をとる学校があります。
特徴:もともとは人種隔離を解消し、多様な背景を持つ生徒を集めるために作られた背景があります。学区内の予算が集中するため、設備や教材が充実していることが多いです。
どっちがおススメ?
特色の異なるチャータースクールとマグネットスクール。選ぶときの指標は以下のようになります。
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チャータースクールは、「今の公立校の教育方針が合わない」「少人数制や独自の教育環境を求めたい」という場合に適しています。
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マグネットスクールは、「子供に特定の才能(数学や音楽など)があり、その分野で質の高い専門教育を受けさせたい」という場合に強力な選択肢となります。
【注意】
もし子供をチャータースクールやマグネットスクールに入れたい場合、Traditional校のように確実に入れる訳ではありません。なので、家選びはチャーターやマグネットに通える範囲のTraditional校を中心に選ぶことになるようです。
【余談】夫のアメリカ人家族は子供の学区はあまり気にせず、職場までの距離だったり、親が住んでいて快適に感じられるかどうかを重視したとのことでした。とは言え、経済的にある程度余裕がある家族なので、ある程度安全なエリアではないかと思っています。
以上、子持ち家庭のアメリカの家選びのポイントでした。私自身まだまだ勉強中なので、随時内容は更新していきたいと思います。


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